IPO（新規公開株）とは？初心者でもわかるIPOの仕組みと買い方 - IPO投資！初値予想と上場スケジュール【2025年版】

「IPO」という言葉をニュースやネットで見かけて、「何のことだろう？」「なんだか儲かりそうだけど、難しそう…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

IPOは、正しく理解すれば、初心者の方でも始めやすい投資方法の一つです。ここでは、IPOの仕組みから買い方まで、わかりやすく解説していきます。

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と訳されます。

簡単に言うと、これまで一部の創業者や関係者しか持てなかった会社の株式を、証券取引所に上場させ、誰でも自由に売買できるようにすることを指します。

企業にとっては、上場することで多くの人から事業を成長させるための資金を集めたり（資金調達）、会社の知名度や信用度を向上させたりするメリットがあります。

投資家にとってIPOが魅力的なのは、大きな利益を得られる可能性があるからです。

上場する前に、投資家はあらかじめ決められた価格（公募価格）でその会社の株を購入する権利を「抽選」で得ることができます。そして、上場後、初めて取引が成立した価格（初値）が、この公募価格を上回ることが多いのです。

例えば、1株1,000円（公募価格）で100株購入した株が、上場後に3,000円（初値）になったとします。その時点で売却すれば、

$(3, 000 円 - 1, 000 円) \times 100 株 = 200, 000 円$

の利益（手数料・税金は除く）が短期間で得られる可能性がある、というのがIPO投資の大きな魅力です。

ただし、IPO投資にはリスクも存在します。

公募割れのリスク：必ずしも初値が公募価格を上回るとは限りません。会社の業績や市場の状況によっては、初値が公募価格を下回る「公募割れ」となり、損失が出てしまう可能性もあります。
当選しないと買えない：人気のIPO株は、購入希望者が殺到するため、抽選になります。そのため、申し込みをしても必ず購入できるわけではありません。

では、実際にIPO株はどのようにして購入して、売却するのでしょうか。大まかな流れは以下5ステップです。

証券会社の口座を開設する
- まず、IPO株を取り扱っている証券会社に口座を開設する必要があります。ネット証券は手数料が安く、IPOの取り扱いも豊富なため初心者におすすめです。
- 複数の証券会社から申し込むと、その分抽選機会が増えるため、いくつか口座を開設しておくと良いでしょう。
ブックビルディング（需要申告）に参加する
- 気になるIPO銘柄が発表されたら、「ブックビルディング」という期間中に、「自分はこの株を、いくらで何株買いたいか」という意思表示をします。
- ここで提示される価格の範囲（仮条件）の上限で申し込むのが一般的です。
公募価格決定と抽選
- ブックビルディング期間が終わると公募価格が決定し、証券会社では購入できる人を抽選で決定します。当選するか、落選するかはここで決まります。購入申込期間に抽選を行う証券会社もあります。
当選したら購入手続き
- 見事当選したら、購入申込期間中に手続きを行います。期間内に手続きをしないと、せっかくの当選が無効になってしまうので注意が必要です。
上場後の売却手続き

- 購入後、上場日に初めて取引が成立した価格（初値）で売却するのが一般的です。初値で売却せずに持ち続けることも可能です。
- 上場前に売却価格、売却株数を申し込んでおきます。

IPO投資は、仕組みを理解し、リスクを把握した上で挑戦すれば、資産形成の有効な選択肢の一つとなり得ます。まずは少額から、無理のない範囲で始めてみてはいかがでしょうか。